錆絵について
錆絵の錆とは砥の粉に漆と水を混ぜたものです。通常は下地に使われるものですが会津塗で錆を使って文様を描く技法が開発され明治、大正時代に盛んに用いられました。
下の画像は会津塗の錆絵です。
まず砥の粉、漆、水を混ぜて錆を作ります。
当工房の錆絵は筒状の金具を用いて錆を絞り出して絵を描きます。
錆絵を描き終えたら室に入れて乾かします。
錆が十分乾いたら生漆を吸わせてから布で拭きとりイボタ蝋という研磨剤を使い磨きます。
磨く前の状態
そして磨いた後です。
磨きますと鉄の様な光沢が出ることから鉄錆塗とも言われています。